子供の育つ環境によって、成長過程が大きく変わります。 大切な子供の為に知っておいてください。
厚生省の統計で、国民の20.3%が叢生(乱ぐい歯、八重歯を表す専門用語)と報告されています。現実に来院されるお子さんも歯並びが悪い子供が多くなっているように思います。そして前歯でも奥歯でも歯の配列が乱れて凸凹になっているので、歯ブラシがしっかりとできずに虫歯が多くなってしまいます。将来的には歯周病になる確率も上がりお口の病気で大変苦労してしまいます。そればかりではなく、歯並びが悪いと当然かみ合わせも悪くなり、そのまま成長すると身体全体のバランスが崩れ、身体能力の低下や脳の発育や成長にも影響を及ぼすことがわかっています。顎関節症の原因にもなります。(あごの関節が口を開けるとガクガクなったり、口が開かなくなってしまうこともある病気)だから早い段階でのお口の中の改善が必要なのです。
それではなぜ歯列不正の人が増えてきたのでしょうか?
簡単に説明すると、歯の一つ一つの大きさの幅の合計と歯の並ぶことのできるあごの大きさを比べると、あごが小さいので、歯が正しい位置に並ばずに歯列不正が起こります。
歯並びが悪くなる一番の原因はあごの発育不足によるものです。食べ物を噛む回数が減ったために、あごが成長をしなくなったのです。歯の大きさは遺伝ですが、あごの大きさは遺伝ではありません。
人間は2千年前には、食事時間は51分あって3990回噛んでいたのが、江戸初期になると、食事時間は22分になり1012回の噛む回数に減り、戦後になるとさらに減ってしまいました。
現在の食事はやわらかい食事がこのまれ、テレビのグルメレポートでもタレントさんのコメントは必ずといっていいほど「軟らかい」といっていることが多いでしょう。ハンバーグ、スープでパンなどを食べるようになり、平均11分間で620回噛んで食事を終えています。つまり噛む回数が半分になっています。小学校の給食の調査でも500回にも満たない子が全体の3分の1なのです。噛まないから、あごが発達しようにもその道が閉ざされてしまいます。そこで小さなあごにあわせて歯を抜くことが考えられました。一方、歯の大きさが正しくあごが小さいのなら、本来歯が並ぶ大きさににあごを拡げればいいと考えた矯正もあります。
幼少期の矯正は小さいあごにあわせて歯を抜くよりは、あごを正しい大きさにしてあげる治療のほうが、身体にとっても将来的にも良いと思います。可撤式(取り外しができる)なので、従来の矯正より楽ですし治療も低価格でできます。
施術前 |
施術後 |
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| この時期に改善することによって、歯列不正をなおすだけではなく、 身体的な機能を低下させずにすむのです。 |
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【パパ・ママのチェックポイント】
それではここでお子さんのお口中のチェックポイントをお教え致します。下あごの前歯は5歳半から永久歯に生え変わります。上あごの前歯も7歳までには生え変わります。このとき、前歯の乳歯と生えてくる永久歯に比べて歯が抜けたスペースがなければ歯はきれいに並びません。歯列不正が起こる前兆です。
歯の生えるスペースがなければ、永久歯は重なるか、本来生えるべき位置より前後か、曲がるしかありません。歯の生え変わりを注意深く見守ることが大切です。大きな歯が生えたと心配するお母さんがおられますが、前歯だけが大人の歯でその他は子供の歯なのですから大きく見えるのは当然です。パパとママの歯と比べて見て下さい。歯の大きさは遺伝ですので、同じ大きさのはずです。永久歯がうまく並ぶか並ばないかは、5歳前後の乳前歯の時期にわかります。乳歯列の時期にあごは少しずつ発育して、乳歯と乳歯の隙間がでてきます。(写真1)
これがあれば心配はありません。
むしろ、乳歯の前歯に隙間ができていれば、永久歯の生えるスペースがあるので安心です。乳歯がびっしり生えて隙間がなければ永久歯はキレイに並びません。(写真2)
あごが正常な発育をしていない証拠です。
将来、歯列不正になる可能性が高いです。乳歯の後ろから永久歯が生えてくることがありますがスペースがあれば、舌の力で歯は前に出てきて、自然に正しい位置に戻ります。
ただし、この永久歯との交換時期はさほど気にしなくてもかまいません。身体の成長と成熟度によって個人差がありますから。
しかし、下の前歯が7歳、上の前歯が9歳になっても永久歯に生え変わらない場合は永久歯が欠如しているか、歯が生えてこない状況になっていないかの確認のためのレントゲン検査を受けてください。
| 6歳男の子(B君の場合) | 6歳男の子(A君の場合) |
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| 将来、歯列不正が起こりやすい歯列 (写真2) |
子供の正しい歯列 (写真1) |
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